（ 2010/11/04） 気づきたくない気持ち

気づいていたのかもしれない。
気づきたくなかったことを掘り起こされたのかもしれない。

とあるイラストを見ていたら、キャプションがこうなっていた。

武神の弟子とその監視役という一線は越えないように、そっとさわるだけ

越えてはいけない一線はそこにはあった。
それは二人の住む環境、身分の違いから生じるもの。
絶対交わってはいけない。お互いに。

だからこそ私はこの一言に深く打たれてしまったのだ。
私にも越えてはいけない一線が目の前にひかれていることに
改めて気づかされたとき、私はこれまでにない絶望感というか
何もすることの出来ない自分がすごくちっぽけであると気づいたとき。
その一瞬は考えることができなかった。

私も今は似た境遇だから、この一言に深く共鳴してしまったのかもしれない。
私はやはり好きな人との一線を越えることはできないのだろう。
越えたくて、越えたくてたまらないのに、その一線は越えてはいけないのだろう。
好きという気持ちすら伝えたいのに伝えることもできないのだろう。
いつかその一線が崩れ去ればいいのに・・・

私は前からそれはわかっていたのかもしれないけど、改めて気づかされたときの
心に響いたこの脱力感はしばらく続く、そんな予感がした。